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![]() ![]() 1960年生まれ、一緒に住んでいた祖母や両親との会話は100%標準語、祖母、 両親間の会話は100%ウチナーグチで、それを聞いて育った私なりのウチナーグチに対する思い出や思 い入れを紹介します。 第32回 よちよちウチナーグチ もう30回以上もウチナーグチについて書いてきていますが、私が最初に使った、あるいは知る ことになったウチナーグチって何だろう、と考えてみました。
いろいろなウチナーグチが頭をよぎりましたが、おそらく私が最初に認識したウチナーグチは
んもーして。私が が、自分の親以外の人が使っているのを聞いたことがないので(自分の親以外の人に普通おしりは 向けないし、よその子が親におしりを拭いてもらっているのもあまり見ないですよね)、これが ウチナーグチかどうかも確かではありませんが、標準語でないことだけは明らか。もしんもー がウチナーグチだとしたら、これに相当する標準語って何なのでしょう。無いかもしれませんね。 親にんもーして、と言われていた頃に盛んに私が使っていたウチナーグチはんじ。 とげ、という意味です。んもーもんじも「ん」で始まることばですが、幼児は 「ん」で始まることばが好きなんですかね。んじには何か相手に確認する時に発する「そう なの?」という意味もあって、食卓で大人の会話に耳を傾けているとんじ?というのがよく 聞こえてきます。 たとえば、私が「明日おばあちゃんが遊びに来るよ。」と突然父が知らないことをしゃべったとす ると、父は母に本当か、「んじ?」と確認する、といった具合です。 私はこのんじが聞こえるたびに、魚を食べているわけでもないのに何で んじ(とげ)って言うかなぁ、という意味と、んじっていう方言の意味は分かって いるよ、というアピールの気持ちを込めて、「んじ、とげ〜。」と言っていました。
どういういきさつだったかは知りませんが、ちょうどその頃私の家族は他の2家族と1件の家を
シェアして住んでいました。日曜日のお昼はそれぞれの家庭の主婦が台所に勢ぞろいして、ソーミ
ンチャンプルーなどをちゃちゃっと作って皆で食べていたのですが、子供心に大勢で食べるごはん
が楽しみで、私と弟はいつも台所の片隅で調理の様子を見物していました。ある時、おばさんが「
さあ、ごはんが出来たよ、
「違う、ごはんを食べる 子供の頃方言をしゃべっていた、という意識は全く無かった私ですが、こうして思い返してみると、 懐かしく暖かい思い出の中には必ずウチナーグチがアクセントとなって存在しているような気がしま す。 10/22/09 ![]() このページに関するご意見、ご感想はこちらまで。 |