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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

101.貝拾い

 最近「片付け」や「整理整頓」など、流行っていますよね。実は私、片付けがとても苦手で、いつで も部屋がごっちゃごちゃ。片付けも掃除も好きじゃないし、お料理も下手だし、いったいどうやって主 婦をしているのか、自分でも疑問に思う毎日なのです。でも、最近暇だし、重い腰を上げて実家で写真 の整理を始めました。私のフラダンスの先生が「写真なんて全部取っておいたら溢れるだけよ。自分が 写っていても、かわいくなかったら捨てているわ」と言っていたので「よし!これだ!」と、私もかわ いくない写真は思い切って処分しました。しかし、写真の多いことったらないんです。中でも一番多い のはもちろん海の写真。グアム・パラオ・サイパンはそれぞれ何度も行っていて、どれが何年の写真だ か区別がつかないくらい同じ服を着ていたり、沖縄の写真は本当にものすごい量で、「沖縄」とひとく くりにしてしまおうかと思うくらいです。この写真の束で「これ、さっきもあったんじゃない?」と目 を疑うのが「浜辺の写真」です。
 結婚してからは主人が主に写真を撮っているのでやたらに「浜辺でしゃがんでいる後ろ姿」が多いの です。我ながら、よくまあこんなに貝を拾うもんだなあと感心してしまいます。本当にどこへ行っても 貝拾いが大好きで、貝拾いを始めると時が経つのを忘れてしまうのです。小さい頃から好きだったよう で、幼稚園の時に御前崎で拾った貝も未だに大事にとってあるし、若い頃は貝拾いに没頭しすぎて「日 焼け」を越えて「焦げ」ていました。実家には私が拾い続けた貝が入った箱や袋がいろんなところから 出てきて(片付けが苦手なもので、所定の場所からは出てこないのです・・・)、実家に行くたびに「 持って帰りなさい」と、母親につきつけられる貝の箱・・・。本当にたくさんありすぎて、一時期貝拾 いを禁止しようと思ったのですが、保育園で運動会や夏祭りのお土産などに使うことで100個単位でごっ そり減るのをいいことに、貝を拾い続けたのでした。
 しかし、さすがにどうにかしなければ・・・と心を入れ替えて、貝の整理を始めました。小さい貝、 ピンクの珊瑚のかけら、穴あきの貝、珊瑚、大きい貝、シャコ貝、巻き貝、宝貝、おままごとに使える貝、 保育園関係の人にちょうだいと言われたらあげる貝・・・という具合に細かく分けました。この貝のコ ーナーがとってもかわいいのです。眺めていると波の音が聞こえて南の風が吹いてくるのです。だから、 これで何か作れると思っても、なかなか手放せないのです。これは、つやつやしているからもったいな いし、これは小さくてかわいいし・・・と迷っているうちに、「どれもかわいくて使えないから次回拾 ってこよう」という結論に達するのです。
 貝拾いって、何が楽しいのかというと、波の音、浜辺に落ちる私の影、爽やかな風・・・南の島にい るんだぁ〜!!!という気持ち、それが貝拾いなのです。主人は結婚前は私の貝拾いに嫌気がさしてい たようで、「貝拾いしたい」というとムッとして、それからしばらくはなんとなく険悪な感じでドライ ブをしていましたが、最近は「私」という人間をよ〜く理解してくれているので、貝拾いタイムも嫌な 顔をしなくなり、快く「いいよ」と言ってくれるのです。でも、海外も沖縄もしばらく行っていないの で、貝拾いの衝動にかられ、先月伊豆に行ったとき「海だ!ちょっと浜に降りてきていい?」と走った ものの、冬の伊豆には貝はなく、冷たい風の中、黒い砂浜が広がるだけでした・・・。
 よ〜し、久しぶりに行く4月の沖縄で、なんとしても、琉球舞踊のお稽古のお暇をもらって、「貝拾い」 することに決めた!!で、帰ったらちゃんと貝の整理をしようっと。

04/04/12

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