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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

47.沖縄の不思議

 沖縄は物価が安い、家賃も安い、でも給料も安い・・・これは昔のお話で、今は物価はうちなーむん に限っては安いけれど,、内地と同じ物、例えば服やアクセサリーや内地から進出したレストランなどは 内地と同じ価格、家賃だってびっくりするほど高いし、マンションを新築で買おうとしたら手が出ませ ん。それなのに、給料は依然として安い・・・いったい、うちなんちゅはどうやって生活しているので しょうか?
 私の中で沸々と沸き上がってきたこの疑問は、ある月曜日のお昼に琉舞の先生とパレットくもじのレ ストランで待ち合わせをしたときに決定的なものになったのでした。時間より早く着いたので、ちょっ とウィンドウショッピングをしてみたら、洋服の値段は内地と全く一緒だし、その辺を歩いている人た ちはみんなおしゃれをしていて、「パレットくもじの2階にレストランなんてあったっけ?」と思いな がら歩いていると、なんと、待ち合わせのレストランは、食器もかわいくてケーキもおいしい「Afternoon tea」 ではないですか?!本当に2階のレストランってここだけなのか?と自分の目を疑い、もう一周フロア ーを廻ったのですがどうしてもここしかないのです。「きっと先生はいつものように私にごちそうして くれる気なんだ。大変だ!何が何でも今日だけは自分で払うぞ!だって、450円の沖縄そばじゃない んだもん。」と、固く我が心に誓いながら、そしてもしかしたらここじゃないのかもしれないと思い、 携帯を握りしめながら先生を待つと、やっぱり先生はこのかわいいレストランに現われたのでした。
 私は、元来とても正直で思ったことを口に出さないと気が済まないタイプの人間なので、先生に私の 胸の内をお話ししました。「先生、このレストラン、内地にもありますが、高いですよね?私、向こう でもこのレストランを使うときに高いなあって思います。沖縄って、お給料はそんなに高くないのに、 沖縄だからってこのお店のランチの値段が安いわけじゃない。なのに人もたくさん入っているし、みん などうやって生活しているのですか?」と聞いてみました。
 もちろん先生の返事は「だっからよ〜」・・・。ということで、謎は深まるばかり。そして私は45 0円の沖縄そばでも心苦しいのに、高いランチを先生にごちそうになってしまったのでした。

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