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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

26.感性

 保育園には保護者会というものがあります。昨年度の我がクラスの保護者会のテーマは「感性を育て る」。 私は仕事柄、季節の移り変わりを感じ、言葉に出し、自然に感謝していると思います。でも、 子どもの時から自然がいっぱいのところで育ったかというとそうではありません。田舎もなくて近所の 砂利道や空き地で遊び、自然の山、川、海などは年に1回くらいしか行きませんでした。それでもたぶん、 勉強もせず遊び続けていたおかげでそれなりの感性は育っていたのだとは思います。そして大人になっ た今は、自然を感じ、感謝し、大切にしようという気持ちが人一倍あります。それは沖縄との出会いか らだと思います。
 波の音を聞き、浅瀬の波がくるんとかえるところをじっと見つめ、その透き通った中はなんてきれい なのだろうといつまでも見ていたり、砂の色で星の砂を発見できる力を身につけたり、大好きな雨が葉 っぱに落ちる音にうっとりしたり、やんばるの山で、生い茂る葉に安らぎを感じたり・・・沖縄で過ご すひとときが私の感性を刺激し、仕事にも大きく影響しているのです。満天の星空、青や緑に輝く海は 都会では体験できない自然ですが、感性を豊かにすることで、都会の中の自然にも目を向けられるよう になるのだと思うのです。
 大人とは違い、子どもたちはほんの少しのことをすぐにキャッチし、言葉にします。「しろいくもは おいしいよ。でもくろいくもはからいよ」「まぶしいねえ。おひさまがおはようっていってるよ。○○ ちゃんのことがすきだからみてるんだって。うふふ。」「おなかがすいたあ。」(保育園にはまだ着か ないから、風さんを食べて帰ろうか)「うん。かぜさんたべておく。・・・あ、かぜさんおいしいよ。 せんせいもたべてごらん」・・・幼い頃の子どもたちの心からわいてくる自然への気持ちが、少し大き くなったときの「なぜだろう?」という疑問、科学の目を育てる源となるのです。この芽を摘んでしま わないように大人が子どもの感性に近づけるよう心にゆとりを持ち、子どもの心に共感できるように感 性を磨きたいものです。
 私の感性を育ててくれている沖縄に感謝。にふぇーでーびる。私は4月から0歳児クラスの担任です。 赤ちゃんと一緒に自然に目を向けたいと思います。

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