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寄稿]
愛
さ、
沖縄
25.感染した父
私が沖縄病の危篤患者だということは、とても有名なお話ですが(?)私の父は、私の沖縄病に感染
してしまったのです。父の沖縄病はまだまだ症状が軽いのですが、明らかに感染しているのです。父が
初めて沖縄の地を踏んだのは5年前。父と母と私で3月の過ごしやすい気候の本島に2泊3日の旅行で
した。宿泊はブセナテラス。私的には高級すぎて沖縄を感じられない・・と、少々不満の残る旅となっ
たのですが、父はブセナテラスの大ファンになり、帰りに寄った那覇市の公設市場もたいそう気に入り、
初日に案内した戦跡や史跡巡りも感慨深かったようです。戦争体験者としては、やはり、ひめゆりの塔
や平和資料館では涙が出そうになり、南部戦跡は再度行こうという気持ちにはなかなかなれないと言っ
ていましたが、それでも沖縄はまた行きたいと言い、次の年は石垣島に行きました。石垣島では「3島
巡り」で小浜島を訪れ、「次回は是非ともはいむるぶしに泊まりたい」という思いを抱いて帰りました。
父が沖縄病にかかってしまったのはそれからなのです。もう年寄りなので朝はとてつもなく早く起き
る父は、早朝のテレビ番組で沖縄の情報を得ているらしく、私に教えてくれようとします。その内容が
とてもマニアックで人間国宝の方の話だったり、組踊りの話だったり、島の祭りの話だったりするので
すが、どれもこれも私が「あぁ、それって、こういうことでしょ?」と更にマニアックなことを言うの
でいつでも「なんだ、知っていたのか」と少ししょんぼりしてしまうのです。一番しょんぼりしていた
のは、首里駅に小さい観光案内所ができたという情報の時でした。「その人は、とてもおもしろい赤瓦
風の笠をかぶっているんだって」と父が話し終えるのを待ち「知ってる。その人知り合いだもん。いつ
も案内してもらってる人だよ。」と言うと、とても悲しそうでした。そんな父のごはん茶碗は沖縄の焼
き物で、かりゆしウェアも5着ほど所有し、夏のお出かけ着となっています。そして、私の「沖縄に住
みたい」という夢に「いいねえ。お父さんも住みたいなあ」と言ってくれます。
結婚して、近所に住んでいて1週間に2日は実家に帰っている私ですが、離れるとやはり、両親は大切
にしなくちゃなあと思います。だって、父が感染したのは、私のことが好きだからなのですから。父は
、ちょっと体調が優れず、あまり遠出はできないのですが、いつかまた沖縄に行きたいと私が沖縄に行
くたびに言います。今年もそろそろ、年間沖縄計画を立てる季節、今年は父と母を連れてはいむるぶし
に行きたいなあと思っています。
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いとうみわこさんから、感想をいただきました! =================================
いとうまきこの母でーす。異常な沖縄狂いは
皆様すでにご承知のこと。各方面の方々に随分お世話になっているようです。皆様ありが
とうございます。コラムからは親思いの娘の一面しか伝わらないかもしれませんが、なか
なかちゃっかりもしていますし、抜群に外面が良い(皆様先刻ご承知でしょうね?)。た
だ
かくも多方面に渡って
沖縄にのめり込み体験による知識を蓄えたものよと、親の目から見ても普通ではないと感
心しています。今年ははいむるぶしに案内してくれるとか、ちょっと用心しながら楽しみ
にしています。山登り
婆さんのために、沖縄の山事情もマムシ情報も含めて調べ上げてもらいたいです。やんば
る探検もしたいですね。これからも皆様にお世話になり続けることでしょう。ご迷惑をか
けることもあるでしょうけれど、末永くよろしく付き合ってやってくださいますよう、お
願いいたします。 |
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