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[ちゃんぷるー・どっとこむ応援団(チバリヨー) 寄稿]

チャービラサイ/2013.初秋

文・写真 稲福 達也

しまくとぅばの日

  チャービラサイ、荻堂さん。朝夕に秋の気配を感じるようになりました。
 
9月18日は 「しまくとぅばの日」です。それがなぜ9月18日かというと、く=9、 とぅ=10、ば=8の語呂合わせなんですが、僕には方言はしまくとぅば(島言葉)というよりウチナーグチ(沖縄口)と言った方がぴ ったりきます。そういえば、“ちゃんぷるー”の貴女のコラムも「私のウチナーグチ考」で したね。
 ところで、今年は 「しまくとぅばの日」に合わせたイベントなどが例年になくさかんに行われている気がし ますが、民間団体が「しまくとぅば連絡協議会」を設立して今年を「しまくとぅば再生元年」と位置付けて普及 活動を始めたというニュースもありました。沖縄県が条例で 「しまくとぅばの日」を制定したのは2006年 なので、今年を「再生元年」とするのも少しおかしいと思いますが、しかし、考えてみれば皮肉なことに、戦前 から戦後の一時期までウチナーグチを時代遅れで非文化的だと否定して、標準語励行運動によってすたれさせた のも 「しまくとぅばの日」を制定した沖縄県だった訳ですから、まぁそういう細かいことはテーゲー(いい加 減)にしておきましょう。
旗頭
ハーイヤのかけ声の旗頭
 沖縄県が県内のJALグループ3社に普及推進活動への協力を要請し、会社側が「空港や機内アナウンスでし まくとぅばを使い、いずれは、宮古線では宮古の言葉を使うなど、路線ごとにその地域の言葉であいさつできる ようにしたい」と応えて協力することを約束した、 というニュースもありました。僕はその記事を読んで、そ りゃあなかなか楽しくなるなぁと思い、「いっそ機内のアテンダントの一人は元気なオバアを搭乗させて、正しい ウチナーグチを喋らせたらどうか」と妻に言うと、妻の返事は「ユンタク(お喋り)がいつまでも止まらず、う るさくて眠れなくなる」でした。
 荻堂さん。最近はウチナーグチを学ぶためにいろいろ教材なども出ているようですが、僕が思うにヤマトゥン チュに限らずウチナーンチュにもウチナーグチの教科書としては貴女の「★これが言えればあなたもウチナーン チュ!★」のコーナーが最高です。もうすぐ250回になりますが、僕もいつも楽しく、時には懐かしい思いで読んでいます。頑張っ て続けて下さい。それでは、また。

09/20/13



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