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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

くわっちーさびら・その21

 

文・写真 稲福 達也

F部長のこと

 修学旅行でお世話になっている北海道の観光バス会社のF部長は、饒舌で楽しい人だ。北海道では 赤飯に甘納豆を入れて炊くという話に私がヘェー!と珍しがると、すぐにコンビニに走って赤飯のおに ぎりを買ってきてくれるし、納豆に砂糖を混ぜて食べるのも北海道流という話にまたヘェー!と言っ たら、翌日ホテルの朝食時にわざわざ来て納豆の実演をしてくれた。昨年会った時に、私が知床で 流氷が見たいという話をしたら、流氷の下にいるクリオネの天ぷらも美味しいからご馳走しよう、と 言うので、赤飯や納豆の食べ方の違いもあることだし、危うく信じるところだった。それはもちろん ジョークなのだ。その後、北海道にはゴキブリがいるかという話題に移ったが、彼のジョークに一矢 報いる為に、私が「沖縄は台風が多いので、ゴキブリホイホイも鉄筋コンクリート造りで、ゴキブリ の餌は足テビチ(豚足)だ」と言うと、彼がヘェー!と目を丸くした。
 すっかり気心が知れたF部長と9月には修学旅行でまた会う約束だ。今回の彼へ のおみやげは、先日那覇空港のショップで見つけた“ハブの毒まんじゅう”にすることにした。6個 のまんじゅうのうちの1個が、ハブの毒に見立てた激辛の島唐辛子の餡になっていて、ロシアンルー レットができる代物である。パッケージのハブのイラストもドクドクしいその“毒まんじゅう”をF 部長に渡しながらこう言うのだ。「ハブに咬まれると危険だが、毒は食べると珍味で、貴重だから沖 縄では皆でジャンケンをして食べる習慣だ」・・・ さぁ、その時の彼の顔が楽しみだ。 ハブの毒まんじゅう
「ハブの毒まんじゅう」 



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