[ちゃんぷるー・どっとこむ
応援団
寄稿]
沖縄
でーびる・その3
文・写真
稲福 達也
沖縄のレシピ
那覇のホテルのティールームで、ゴーヤーシャーベットを注文した。ゴーヤーのレシピはチャンプル
ーを筆頭に色々あるが、シャーベットにしたのは初めてで、さすがホテルの工夫は違うなと感心してい
ると、縦割りにしてワタをとったゴーヤーにシャーベットを盛ったものが皿にのってきた。薄緑色の
シャーベットも美味しそうだったが、
舟
形のゴーヤーもよく冷えていたので、これも食べられるの?とウェイトレスに訊くと、微笑を浮かべて
彼女が答えた。それはチャンプルーといって炒めて食べると美味しいですよ...。ゴーヤーのことを
訊いた私をヤマトンチュと勘違いしたようだ。
所かわって、初めて北海道へ旅行した知人の話。有名なジンギスカンを食べようということになり、
出てきたラム肉を見て、ひとりがこれは
山羊
みたいなものじゃないか、と言った。するともうひとりが、山羊は
山羊汁
もいいがサシミに限る、と言いだし、これを焼いて食べるのは勿体ないと3人の意見が一致して、野菜
は焼いてラム肉はタレに付けてサシミで食べ出した。しばらくして異変に気づいたボーイが来て言った。
お客さん、新鮮ですから生肉も美味しいでしょうが、焼くともっと美味しいですよ...。ウチナーン
チュの私は那覇でゴーヤーチャンプルーの説明を受けたが、北海道でジンギスカンを生で食べた人たち
は
どこの人
と思われただろうか。
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