今月のレビュー
このページでは、沖縄関連の本、音楽、コンサート、映画などを論評（レビュー）していきます。
今月は、ウチナーグチで一人芝居をしながら沖縄の笑いを全国に届けているうちな〜噺家 藤木勇人
さんのウチナーグチの本、沖縄言葉(ウチナーグチ) ちょっといい話
以前とあるイベントで藤木さんご本人と話すチャンスがあり、握手までしてもらって感動のあ
まりつい買ってしまった本ハイサイ!沖縄言葉―ウチナーヤマトグチ
をご紹介しましたが、その時同時に買った本がもう一冊あって、それがこの沖縄言葉(ウチナーグチ) ちょっといい話
。長らくその存在を忘れていて（すみません、藤木さん）、あ、そういえば、と思い出して読み始
めたら、これが意外と面白かったのです。前回紹介したハイサイ!沖縄言葉―ウチナーヤマトグチ
はさらさらっと読める軽い内容で、ウチナーンチュの私にとってやさやさ、と共感できる
ところはあっても、そうだったのか、と驚くような新しい事実はありませんでした。それで今回ご
紹介する沖縄言葉(ウチナーグチ) ちょっといい話
も似たようなものだろう、と思い、読むのが後回しになり、いつしか忘れてしまっていたのでしょ
う（すみません、藤木さん）。 |
すっかり忘れかけていた本だったのに、読み始めたら結構面白かったんですねえ。前回映画のレビュ
ーでも書きましたが、本でも音楽でも期待しない、余計な予備知識を持たない、というのが鑑賞する
上で大事ですね。藤木さんの喋りが面白いのは周知のことですが、この本では文章もうまい、と思い
ました。ハイサイ!沖縄言葉―ウチナーヤマトグチ
で、この「読ませる」文章を支えているのが豊富な知識。こんな博識な人だったのか、とびっくり
しました。よく考えてみるとあれだけ縦横無尽に語れるということは、豊富な知識や知性がある、と
いうことで、当たり前といえば当たり前なんですけど。チキアギー（沖縄版さつま揚げ）や
沖縄初心者の皆さんには、沖縄をより深く知る手がかりになるでしょうし、沖縄好き、ウチナーン チュにも楽しめる、良い本だと思います。
3/08/11
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