今月のレビュー
このページでは、沖縄関連の本、音楽、コンサート、映画などを論評（レビュー）していきます。
今月は、作家池澤夏樹が沖縄の食の魅力を余すところなく描いた神々の食 です。
| 数年前に帰省した際沖縄の書店で見つけ、写真の美しさと著者名に惹かれて迷わず購入した
本です。すぐに読むのが勿体なくて、しばらく書棚に飾ってから読みました。 日本トランスオーシャン航空機内誌の『Ｃｏｒａｌｗａｙ』に掲載されたエッセイをまとめた本らし いのですが、沖縄へ向かう飛行機の中で読むのにぴったりな本です。この本を読んで興味をそそられ た食べものを食べに行く計画を立て、機内で食べているところを想像するのも楽しいでしょう。 気軽にどんどん読める文章ですが、奥は深いです。１９７０年代に沖縄に魅力を感じ始め、９０年代 には足しげく通い、移住して最近まで住んでいたという池澤夏樹の、沖縄の食に対する敬意と愛のこ もった一冊です。 |
ウチナーンチュの私にとっては身近な食べものも多いわけですが、書かれている内容には「そうだっ たのか」と初めて知る事実も多く、好奇心旺盛で「食」を真摯に見つめる著者が書くと、普段何気な く食べている豆腐まで、神々しく畏れ多い食べもののように思われます。そういうわけで、沖縄の食 について何を今さら、と思っているウチナーンチュにもお薦めできる一冊です。
この本を購入してから気付いたのですが、ちゃんぷるー・どっとこむのオンラインショップ の主力商品を卸してくださっているアセローラフレッシュもばっちり紹介されています！ 当サイトでも説明していますが、なぜ沖縄の本部でア セロラか、ということも丁寧に説明されていますのでアセロラファンお方にも是非読んでもらいたい です。
個人的には、全く知らなかったもの、知っているけどまだ食べたことがないもの、もいくつかあり、
前者はお菓子の
余談ですが、本書で賞賛されている食べものやさんが実家近くなので、自他共に認めるガチマヤー （食いしん坊でグルメ）の地元の友人に評判を聞いてみたところ、「最低。行かん方がいいよ。」と、 最低な理由もあれこれ説明してくれました。食べる人によって評価はこれほどに分かれる、というこ とを図らずも実感しました。
11/07/08
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