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[ちゃんぷるー・どっとこむ
応援団
寄稿]
愛
さ、
沖縄
94.遺伝
ドイツでバレエをしている姪は、年に一度夏に里帰りで、今年も7月から1ヶ月間、日本に帰って
きました。帰国一週間前の夜11時、「友達と沖縄に行こうと思うんだけど、いろいろ教えて」と突
然メールがきたので、その日は1時間近く、かわいい姪っ子のために沖縄情報を送ったり、飛行機を
調べたり大忙し。なぜなら、日程が海の日の連休で、旅行代金がべらぼうに高い!!姪っ子のお友達
は、その土・日・祝日の期間しか休めず、おまけに土曜日は午後からしか休めないというのです。さ
らに、羽田発の姪っ子と福岡発のお友達で、予約も大変・・・。私としては、那覇に泊まって、那覇
と首里・慶良間・やんばるをおすすめしたのですが、お友達はどうしても久米島に行きたいと言い、
結局10万も出して久米島に行くことになったのです。その後、ドイツから無事に帰国した姪っ子と
会い、久米島に関する質問に応え、姪っ子は久米島行きをとっても楽しみにしていました。
しかし、姪っ子が出発する4日前に台風が発生!すぐに姪っ子に連絡して、次の日からは台風進路
を何度も見つつ、姪っ子には「台風だから、前日に旅行会社に電話してごらん。無料でキャンセルで
きるはずだよ。」とは言いましたが、お友達と悩みつつ当日を迎え、那覇で待ち合わせの二人は前日
から連絡がうまくとれず、結局出発直前の羽田から電話がかかってきて、「どうしよう〜」と姪っ子
は右往左往。「とりあえず、連絡取れないんだから那覇に行って、お友達がキャンセルしたいって言
ったら一人で那覇で遊んでおいで」と伝えました。
姪っ子は那覇空港でもお友達とすれ違い続け、結局二人は久米島行きの飛行機出発10分前にやっ
と出発ロビーで会うことができましたが、会うのが遅すぎて、久米島に行くしか方法がなくなり、旅
行会社と連絡が取れたのは久米島についてからだったそうです。そして、親切な旅行会社の担当の方
が、営業時間外なのにも関わらず連絡を取ってくれて、「一日早く那覇に戻って那覇のホテルを予約
する」という提案を受けて、一件落着。その後、姪っ子からは旅行会社から勧められた那覇のホテル
の中から、どれがいいかという相談の電話があり、その後は少々荒れ気味のはての浜で遊び、本島で
は、私のお薦めの首里城の古典舞踊を観て、タクシーで斎場御嶽に連れて行ってもらい、そのタクシ
ーのうんちゃんはさんしんも弾いてくれたとのこと。そして、姪っ子は「楽しかったよ〜!ありがと
う!」と珍道中を喜んで帰ってきました。
家族はもちろんのこと、私の友達にこの姪っ子の久米島の話をすると「さすが、マッキーの姪っ子
だけあるよね〜。遺伝なんだねえ」と言われます。「台風って遺伝なわけ?」と思いますが、きっと
そうなのでしょう。台風を作り、珍道中になり、それをまるごと全部いい思い出にかえる姪っ子は、
まさに私の血を受け継いでいると実感しました。姪っ子がドイツに戻る前に、首里城の古典舞踊の話
になり、「うまい人は、もうおばあさんみたいなのに、足の運びや手や目線が違う」と言っていまし
た。さすがバレリーナだなあと思っていたら、「来年帰国したとき、もしまた沖縄に行けたら、私が
あの踊りを習うことはできる?」と聞かれました。「とびこみでは無理だけど、私の先生に頼んでお
いてあげるよ。」と応えると、日本人だから日本の踊りを知りたいと思ったそうです。
来年は、一緒に琉舞を練習できるといいなあと、感慨深い姪っ子の台風騒ぎでした。
9/01/11
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