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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

84.伊良部島

 行ってきました、4年ぶりの宮古島。4年前は宮古島の海がきれいで珊瑚がいきいきしていること にえらく感動したものの、これは、沖縄全体の海が汚れてきているのに、宮古島だけは開発されて いなくてまだきれいなのだという結論に達した私でした。今回はどうだろうかという調査隊の気分 と、だんだんダイビングに興味がなくなってきた主人が「1日はゆっくり観光しよう」と言うもの で、観光大好きな私はとても楽しみに出かけました。宮古島へは主人と那覇空港で待ちあわせして 行き、その前に那覇で4日間琉球舞踊のお稽古をしていたので、「ちゃーびらさい」の稲福先生と お話をする機会がありました。先生曰く「宮古島・10月・・・と言えばサシバ」ということで私も サシバがバタバタ飛ぶ姿に期待しながら向かいました。
 ダイビングを2日間楽ししむ中で「わあ〜!きれい〜!」と感動するような珊瑚礁との出会いは なく、魚も少なく感じました。まだまだ、瓦礫の海にはなっていないけれど不安が残りました。 そして3日目は待ちに待った観光!宮古島一週は4年前も楽しんだので今回は サシバの伊良部島へ。フェリーに揺られて15分、私たちを迎えてくれたのは白いサシバの展望台で した。でも、この展望台、稲福先生のコラムに載っていた写真と違うぞ。真っ白でなんだか鳩みた いな顔をしている間抜けな感じのサシバ展望台だけど、一応写真に納めておこう。そうこうしてい るうちにフェリーは港に着きました。車に乗ってさあ、出発!私はウタキとか拝所とか歴史的な場 所と、きれいな海岸で貝拾いをするのが大好きなのですが、主人は沖縄の歴史には全く興味がなく て、観光と言えば、景勝地を眺めてのんびりするという感じです。以前の私は「どうしても行きた い」と主張したり、海岸で暇そうにしている主人をよそに黙々と貝拾いを決行していたのですが、 最近はお互いにけんかの種を蒔くのをやめたので、「昔使われていた井戸」は観ず、ウタキだと思 われるところでは車の中から手を合わせて、景勝地巡りを楽しむことにしました。
 そして、一番に行ったのがサシバの展望台。サシバの展望台は2カ所あり、フェリーから観たもの とは違う展望台に行きました。こちらは稲福先生のコラムに載っていたものです。 顔も鷹のように鋭く、足も獲物をつかんだら放さな いぞ!というしっかりした足、羽は本当にバタバタ音がするだろうと思われる羽を持つサシバをか たどった展望台。私はサシバに「白くてすらっとしていて爽やかに飛んでいく」という勝手なイメ ージを持っていたので、どちらかというとフェリーから観たサシバ展望台が私のイメージしたサシ バに近いものでした。本物のサシバはどっちだ?この二つの展望台があまりにも違い、疑問です。オ スとメス?残念ながら謎は解けていません。 展望台の周りは何もなく、狭く、展望台があるだけ でしたが、「ここをサシバが通るかも!」と遠くの空を眺め、目を凝らしてじっと見ていましたが、 カラスが舞うだけ・・・。10月の沖縄にしては涼しかったので、もしかしたら今年は早めに渡って くるかも・・・という淡い期待を寄せていましたが、まだ二十四節気のサシバの時期ではなかった のですね。展望台を後にし、下地島で飛行機を間近で観たりしながら、伊良部島の旅を終えて宮古 島に戻りました。
 伊良部島は2013年に橋が架かる予定です。橋が架かったら便利になる反面、自然がどんどん破壊 されないといいなあ。橋が架かっても、サシバが一泊二日の旅を楽しめる島であって欲しいなあと 思います。次回は橋が架かった頃、様子を見に来よう。そのときは昔の井戸やウタキも回るつもり です。

11/03/10

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