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80.久米島ハーリー
去年、久米島の民謡酒場でさんしんを弾き、歌いまくって楽しかった〜というお話をしたかと思い
ますが、そのときこのお店の店長さんに「来年はハーリーのときにおいで。漕がせてあげるから」と
言われ、社交辞令が通用しない私は(社交辞令、嫌いなのです。思ってないなら言うな!と思ってし
まうタイプなのです。)、「本当に行って大丈夫かなあ?」と不信感を抱く主人に「大丈夫だよ!漕
がせてくれるって言ったもん。うちなんちゅに社交辞令なんてないよ〜!わはっは!」と言い放ち、
旧暦5月4日のハーリーに参加するために二人で久米島に向かったのでした。
とりあえずダイバーなので初日にダイビングをして、民謡酒場へ行くと、店内はお客さんがたくさ
ん入り、満員御礼、ごった返しでした。やっと店長さんと明日の集合場所などだけ確認し、次の日は
詳細がわからないままタクシーで港に到着。以前、糸満ハーレーを見に行ったときはものすごい人だ
かりでしたが、久米島のハーリーは、こじんまりしているなあというのが第一印象でしたが抽選会や
民謡ショーがあるとのこと。抽選会・・・?テントの中を見ると、冷蔵庫・エアコン・・・など大型
電化製品がいくつも並んでいたので、「当たったら困るから、くじは買わないでおこう」ということ
にしました。
開始は9時、ということでしたが「まあ、オキナワンタイムだから9時ちょうどにははじまらない
だろう」と思っていたら、意外や意外、ぴったりに始まった久米島・儀間漁港のハーリー。一番手は
御願バーリーです。糸満では集落ごとに分かれて競いますが、久米島の儀間漁港では、漁師さんが年
齢別に分かれて船に乗り込みます。私の予測としては若者はまだまだ腕が上がっておらず、力のみだ
から3位、年寄りは経験豊富だが力が衰えてきているから2位、優勝は今をときめく中年チームだろ
うと思っていましたが、これがまた、天気が悪く、雨が降りそうで降らず、波は高く、風もある・・
・まあ、私が楽しみに出かけたハーリーなのだから、仕方のないことですが・・・。とにかく、波が
高くて、港の中でもうねっている状態だったのです。運悪く、若者チームの船は転覆し、優勝したの
は2分44秒でゴールした、年寄りチームでした。
御願バーリーでまさかの転覆に続き、次々と他のチーム(先生、消防団、役所など・・・)も転覆
しているのを見て、「私たち、船に乗り込んでスタート地点につけるかなあ・・・。スタートライン
に並ぶ前に転覆しそう。初対面の観光客寄せ集めチームだし・・・。」と言っているうちに、いよい
よ私たち「観光客寄せ集めチーム」の番になりました。さすがに、このメンバーじゃあ無理だろうと
いうことで、不足人数分の2人に漁師さんが入ってくれて少しはほっとしたものの、「多摩川でボー
トに乗って、船を漕ぐ練習でもすれば良かった」と後悔。しかし、迷ったり不安になったりする間も
ほとんどなくせかされるように船に乗り、スタート地点に行く間に初めて櫂の持ち方、漕ぎ方を教え
てもらった私たちは、「?」マークがいっぱいのまま、スタート!スタート直前に決めたかけ声の下
にみんな、夢中で船を漕ぎ、船はスーっと滑り出しました。しばらくすると敵の2艘は視界から消え、
私たちの船はぐんぐんスピードを上げているではないですか?!以前パラオでシーカヤックをした時
に友達に「もう!マッキーは全然役に立たない!私が一人で漕いだ方が進むから漕ぐな!」と怒られ
まくっていた私ですが、今回は自分でも私の力が漕ぐ力にちゃんと入っているという実感がある漕ぎ
っぷりでした。なぜ、上手に漕げたかというと、これが、「琉球舞踊」のおかげなのです。「谷茶前」
という踊りの中で櫂を扱う時の手さばきをそのままやったら、うまくできたのです。これには自分で
も感激しました。さて、レースは終盤になり、力尽きてきたものの、最期の力を振り絞ってみごと1番
でゴール!タイムは3分15秒!速かったね〜!と大満足で、久米島ハーリー初参加は幕を閉じました。
参加賞のタオルをいただき、「あ〜!楽しかった〜!!!」と言った瞬間に、私の旅でのお約束、
大粒の雨がザーザー降り出し、それから夕方まで雷が鳴り、嵐のような天気でした。いやあ、貴重な
体験で、本当に楽しいハーリー大会でした。
7/07/10
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