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さ、
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78.タンカーユーエー
沖縄の年中行事で参加できるものがあったら何でも参加したい私は、姪っ子の1歳の誕生日のお
祝いに「タンカーユーエーをしよう!」と提案。この姪っ子は弟の子どもで、弟は一度も沖縄に行
ったことがないので、どんなことをするのか説明しても無反応だったのですが、弟のお嫁さんはビ
ーチバレーの大会で一年に一度宮古島に行っていた人なので快く「いいね!いいね!やろう!」と
のってくれました。
ちなみにタンカーユーエーとは満1歳の誕生祝いで、生まれて一年目に赤飯とごちそうを仏壇に
供えて祝います。子どもの将来を占う意味で、本とそろばん、筆と墨、お金、赤飯、ものさしとは
さみ(女の子の場合)のうちのどれかひとつをその子に選ばせます。本とそろばんを選べば学者、筆
と墨を選んだら役人、お金であれば金持ちになり、赤飯だと食いっぱぐれがないとされ、ものさし
とはさみの場合ば裁縫が上手になると言われています。
姪っ子のタンカーユーエーでは父・母・姉・私・主人・弟・弟の嫁、それぞれが自分の好きなも
のを置いてみようということになりました。畳の上に並べられた物は、ボール・ハーモニカ・木の
枝・パーランク・和英辞書・お鍋・・・などでした。ボールだったらスポーツ選手、ハーモニカならミ
ュージシャン、木の枝なら自然に携わる仕事、パーランクなら太鼓演奏者?、和英辞書なら海外で
働く人、お鍋なら料理人。さあ、この子はどれを手にするのか、みんなが注目し、みんなの期待を
背負い、はいはいとよちよち歩きを取り混ぜながら姪っ子は進みました。沖縄のことは何も知らな
い弟も「おっ!どっちに向かうか?!取るのか?それでいいのか?」などと言いながら夢中になっ
て我が子の様子を追い、タンカーユーエーは大盛り上がり!
姪っ子が迷いつつも最終的に手に取った物は「和英辞書と木の枝」でした。そこで私たちは「海
外でエコロジー研究者」という解釈をしたのでした。その後姪っ子はすくすく育ち、現在2歳1ヶ
月。まだまだ先は見えませんが田舎暮らしを堪能しながら「ひとりで!!」を連発しながらイヤイ
ヤ期まっただ中です。22歳のドイツ暮らしのバレリーナの姪っ子や、17歳のピアニスト志望の
姪っ子のときもやれば良かったなあ・・・。
そして、果たして私だったら何を選んでいたのだろうか?間違いなくおばあちゃんの踊り用の扇
だったはず。
5/11/10
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