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[ちゃんぷるー・どっとこむ
応援団
寄稿]
愛
さ、
沖縄
73.やちむん
那覇市の壷屋通りの散策を始めてから12年、那覇の喧噪から離れ、ぶらぶらすると、忙しいとき
でも「沖縄に来た!」という感じになります。ここは沖縄の器、やちむん(やきもの)のお店が建
ち並ぶ通りで、このやちむんを眺めながらのんびり歩いています。もちろん買うこともありますが、
仕事を辞めた最近は懐が寂しいので、眺めて吟味してお店の人とゆんたくするのが専門です。この
12年間に買ったヒット商品は、マンタの絵のからから・小魚の絵のからから・お正月用に重箱代
わりに使っているこぶりの三段重ねの器・大皿などです。欲しいものはたくさんあるけれど、沖縄
に限らずどこの地方の器も高価でなかなかたくさんは買えないのが現実です。
そんな中、ダイバー仲間の妹さんが、娘さんと雑貨屋さんを経営していて、沖縄の器をお店に置
きたいということで私に買い付けの依頼があり、何度か買い付け業をしています。今回は壷屋小学
校で陶器市があったので買い付けとともに自分の家で使う物も買おうと思い、夫に「陶器市で安い
から食器買ってもいい?」と確認してから出かけました。これは、私の財布からの出費ではないこ
との確認です。うふっ。自分のお金ではないけれど、自分の趣味でお買い物ができるって、なんて
楽しいことでしょう!!買い物リストを握りしめ会場に入ると、店が多くてどうしたものかと思い
ましたが、とりあえず端から端までくまなく回りました。でも私は方向音痴なもので「あれ?どこ
の店で見たんだっけ?」と、うろうろ。それでもようやくリストの全てを買い、お楽しみ抽選会の
券でガラガラくじを引くと見事4等が当たり、「カランコロ〜ン♪神奈川県からお越しの遠藤様、
4等当選で〜す」と鐘の音が校庭に響き、私は賞品のお皿を包んでもらいました。抽選会の係の人
が「よかったさ〜、今年は宝くじ買ったらいいさ〜」と私以上に喜び、そばにいたランドセルをし
ょったぼくちゃんが「当たったの?よかったね〜」と言ってくれました。そして、買った物を
全部宅急便で送り「あ〜楽しかった!」といつもの琉球舞踊のお稽古に向かいました。
さて、沖縄から帰り、届いた宅急便を開けて、夫に「これはお茶碗、これは深皿、これはビアジ
ョッキ・・・」と説明しながら紹介し「お茶碗あるのに買ったの?」とか「これ、何入れるの?こ
ういうのあるよね?」と尋問され、「うん。でも、使うかな〜と思って・・・」としょんぼりする
と、夫は優しいので「まあ、あったら使うか」と言ってくれました。本当にいい人だ!えへっ。とこ
ろが、買ったはずの買い付け商品が、いくら数えても足りないのです。領収書もないし、何という
お店かわからないし・・・でも確かに私が払った金額と品数が合わない!普段から泣き寝入りし
ない性格の私なので、すぐに「壷屋陶器事業協同組合」に電話しました。「領収書もないし、店の
名前もわからないんだけど、お店の人は背の高いお兄さんと、おとなしそうなお兄さんと、おばさ
んの3人で、真ん中のブースの奥から2,3番目のお店。」ということや、器の柄や、他に置いて
あった物を説明し、私が宅急便をお願いした時間も言うと「あ〜、エコバッグで来た神奈川県の方
ですね。」と覚えていてくれて、「お店の方に連絡とって送りましょうね〜」と言ってくれました。
領収書もないのにすごい!と思っていると早速次の日、お店の方から「ごめんなさいね〜。今
送ったからね〜。」と電話をいただきました。うちなんちゅって本当に親切です。
そして、このコラムを書いているたった今、ピンポーン♪と郵便屋さん。「お〜きたきた」と箱
を開けてみると、中から私が買った大きめのお茶碗ではなく、どんぶりが出てきました。そんな予
感はしていたのですが、予感的中。どんぶりは買い付けで頼まれていなかったので、家で使おうっ
と。それから、お店にお礼の葉書を書かなくちゃ。
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