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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

67.清明

 沖縄のお墓は大きい、内地とは違いお墓の前でご飯を食べる・・・内地とは違う沖縄を、何でも 体験したい私は、「お墓の前でウートートーする」ということも夢の一つでした。でも、いくら観 光客のいないところばかりをまわっている私でも、他人のお墓を見学・・・なんて失礼なことはし ないので、親戚でもないのに無理なお話だよなあと思っていました。ところがなんと、先日、その 夢が叶ったのです!!私がウートートーしたのは、いつもお世話になっている琉球舞踊の先生のお うちのシーミーでした。
 うれしいとき、楽しいときには決まって雨を降らせてしまう私なので、案の定、朝から雨。「ま きちゃんが一緒だから雨さ〜」と言われ、傘を差してのシーミーでした。雨でも何でも、私の心は 「シーミー」でいっぱいでした。そして、 あの大きいお墓を目の前にして、私は何とも言えない 気持ちになり、その瞬間だけうちなんちゅになった気分でした。持ってきたお供え?を広げて、雨 だったので10分くらいお墓にいただけですが、十分にうちなんちゅの気分を満喫し、ウートートー の時間になりました。いつも、ウタキなどで、何と言っていいかわからなくて「私は沖縄が好きで す」と、拝んでいるのですが、今回もやっぱりこれしかない!みんなと一緒にヒラウコーに火をつ けて、「はじめまして。私は遠藤牧子と申します。先生に琉球舞踊を習っています。私は沖縄が大 好きです。よろしくおねがいします。ウートートー。」・・・と拝みました。うん!なかなかいい 拝みだった!と、自己満足して私の沖縄のお墓体験は終わりました。
 「先生のお母さん、聞いてくれているかなあ。私がもっともっと上手に踊れるようになるのを、 どうか応援してください。やる気だけはあるのです。なかなか上達しないけれど・・・。」道々、 こんなことを思いながら、お墓をあとにしました。
 ちなみに自分の実家で私が拝むことは「おばあちゃん、おじいちゃん、私はどうでもいいですか ら、み〜んなを守ってくださいね。」です。で、主人の実家のお墓や仏壇では「甥っ子に、いい嫁 がきますように」です。良い嫁が来ないと、みんな困っちゃうもんね。

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