Home>愛さ、沖縄>サイトマップ
[ちゃんぷるー・どっとこむ
応援団
寄稿]
愛
さ、
沖縄
61.昔の沖縄
タイムマシーンがあったら、「赤瓦の屋根、美しい海、舗装されていない道、何ともいえない素朴
な沖縄の風景を見たい!」と幾度となく思っている私ですが、今日、ちゃんぷるー・どっと・こむで
紹介されていた「沖縄プリズム」に行って、う〜む、それはどうだろうか・・・と考えました。4本
のフィルムが上映されていたのですが、どれも復帰をテーマにした物で、復帰から10年後、15年後、
20年後のいろいろな問題が映し出されていました。私は今まで、戦争のことについては読んだり観た
り調べたり足を運んできましたが、復帰については、あまり深く調べたことがなかったような気がし
ます。
復帰の年は私は5歳。世の中のことはわからずのんきに遊んでいたので沖縄のことは全く知りませ
んでした。復帰10年後は15歳。中学3年ですが部活でくたくたで、その頃のことはあまり記憶にあり
ません。15年後は20歳。沖縄に初めて行ったのが19歳の時だから、沖縄の風景もよく覚えています。
20年後は25歳。すっかり沖縄にはまっていた頃でした。私が就職してから21年という歳月を考えると、
20年はあっという間のような気がします。その短い復帰後20年の間に、私は沖縄にすでに行っていた
んだ・・・と考えると、なんだか初沖縄は本当に何も考えずに遊んでしまったんだなあと、反省しま
した。戦跡めぐりをして戦争については考えてみたものの、復帰のことはほとんど頭にありませんで
した。
昔の沖縄は良かったのだろうなあ、行ってみたかったなあと、安易に口に出してはいけないような
気分にさえなる、本土復帰と復帰後の沖縄。今、沖縄の人々は、復帰してよかったと思っているだろ
うか?もし、私がその時代に大人だったら、どう思ったのだろうか?そんなことを考えながら、待て
よ、私が小さい頃の家はボットン便所だったし、木の風呂釜だったし、風呂場の戸の下に穴が空いて
いてねずみがいて怖かったし、家の前は砂利道で、転ぶととっても痛かったなあ・・・と思い出し、
やっぱり、人は便利で快適な暮らしをしたいものかも・・・と思いました。でも、便利すぎて環境を
破壊するのはいただけない。ほどほどにということが、どうしてできないのだろうか?と、自分自身
も反省しました。
便利な世の中に生まれてしまった私は、たぶん願いが叶ってタイムマシーンで、自然が壊されてい
ない、海もきれいで、赤瓦の家が建ち並ぶ沖縄に行けたとしても、暮らしていけないのだろうなあ。
悲しいことです・・・。そして、いつものように、私みたいに「沖縄の自然を壊すな!ホテルやマン
ション建てすぎだ!海を汚すな!」とか言っているのは外野の意見で、沖縄に昔から暮らしている人
々からみたら、「きれいごと」かもしれない。私はやっぱり、気軽に「沖縄のこと、世界一愛してい
るから住みたい!」とは言えないと思ったのでした。
▲ページトップへ
このページに関するご意見、ご感想はこちらまで
|