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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

35.小浜島の旅・結願祭 (けつがんさい)

 小浜島行き決定後、しばらくしてから「何かお祭りあるかなあ〜」とネット上で探してみたら、な んと!「結願祭」があるではないですか!?そんなに見たかったのなら年間でチェックしておきたま え・・・とお思いでしょうが、今年の私はいつ休みが取れるかわからない仕事状況にあり、「このお 祭り、行事があるからここに休みたい」なんてことができなかったのです。日程がわかっていて「見 たい!」と思ってしまったら休めないときのショックはかなりのものになります。だから、計画を立 ててから年中行事のチェックをするスタイルにしたのです。とは言え、あまりチャンスに恵まれませ んでした。
 しかし、ついに巡り会えたのです!見たかった八重山の行事の一つである「結願祭」に!でもぬか よろこびは禁物。落ち着いてよく見てみよう。日程は?・・・よ〜し。場所は?・・・チャリさえあ れば行ける。よ〜し。でもまてよ、もう一度日程を見て・・・帰る日でもない、よ〜し!ということ で友達に「お祭り見に行ってもいい?」と確認。友達は以前一緒に石垣島へ行き豊年祭を見て「ねえ、 もし私がマッキーをプロレス観戦に誘ったとしてさ、私がプロレスの技とかレスラーの名前とか説明 してもつまんないでしょ?それと同じようにマッキーが私に熱く踊りの曲名とか説明してくれても興 味ないからさあ、先に帰る。」とホテルに帰ってしまったことがあります。一緒に南の島に行っても 違うことをしている私たちなので今回も私がお祭りを見たいと言っても彼女はリゾート内で読書にふ けるということはわかっていたのですが、一応事前に言っておきました。
 さて、いよいよ「結願祭」の前日。藍染めの着物を着たさんしんを片手に下げたおじいや老若男女、 絣の着物のこどもたちが前日の夕方から一軒の家に集まり前夜祭のようなことが始まりました。それ は島の人しか見られないような感じだったのでちょっとのぞいて退散。私は明日の場所を確認するこ とにしました。とっても楽しみにしている私を見てめずらしく友達が「そんなにおもしろいなら行っ てみようかな」と言い出し、お宮(八重山ではウタキではなくお宮です)まで歩いている途中に、霊 感のようなものが強い彼女はお宮の手前で急に立ち止まり「やっぱり行かない。本読んでる」・・・ ということで次の日私は一人で朝10時半からお宮でスタンバイ。延々16時半過ぎまで石の上に座 って「結願祭」を見続けたのでした。知っている沖縄民謡も大分増えた私は、何十曲もある踊りのほ とんど全部「あ、これは○○だ」とわかり、「本島での歌い方と八重山での歌い方の違い」も楽しみ、 竹富島などでも踊られる「まみとーま」や「馬ぬ者」なども堪能し、小浜島でしか見られない「ダー トゥーダ」という毛むくじゃらの魔物?の踊りを見て満足しました。「徒然草」に「祭りは片付けに 風情がある」というような一節があったような気がしましたが、まさにそんな感じで祭りの会場設定 や撤収も私は好きです。これから始まるぞという雰囲気と片付けのさみしい感じと達成感が混ざった 雰囲気がぐっとくるのです。その雰囲気をかみしめながらお宮を後にしたのでした。
 この「結願祭」、内容や意味などはもちろんわかっていたのですが、詳しい時間や演目を知りたく てホテルで尋ねたら、優しいお姉さんが「地元の人に聞いて、情報が入り次第ご連絡します」と調べ てくれたのですが、「それは知っているんだよなあ・・・」ということばかりでした。でも一生懸命 調べてくれたので「お忙しいのにわざわざ調べてくださってありがとうございました。」とお礼を言 っておきました。沖縄を愛する私は、祭りの日に島民が来ている着物は藍染めだけど琉球藍じゃない んだよってことまで知っていたんだけどなあ・・・。
 来年もこの調子で祭りを見るぞ〜!!

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