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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

123.琉球紅茶

 以前、沖縄のお茶のことをコラムに書いたことがあります。私はお茶が大好きで、中でも緑茶が一番好き。それでやんばるの「奥」という集落で「おくみどり」というお茶を飲んでみたら、これがものすごく薄くて・・・でも、諦めきれず、今度は中部の「山城茶」を飲んでみました。しかしこちらもやっぱり薄かった・・・。あれから随分時が経ち、数年前から「琉球紅茶」がブームになり、今ではMUJICAFEでも琉球紅茶を使っています。さらに、北海道に行った時も琉球紅茶を出していました。有名になったのだなあと思い、知り合いの結婚祝いに、琉球紅茶をプレゼントしようと、今回探してみました。  ブームだからか、有名な琉球紅茶以外にもあり、その中に、なんとあの「おくみどり」と「山城茶」で作った紅茶があったのです!感動のあまり、「わ〜!すごい!」と叫んだり、手に取った袋を抱きしめたくなるのをぐっとこらえ、食い入るように見つめ、悩み、山城茶のかわいいパッケージとおくみどりのシブいパッケージを見比べ、滞在中何度も足を運び、稲福先生に「琉球紅茶は沖縄産と外国産のブレンド品もあるよ」と聞き、裏の表示を見てみたら、そういう品物もありました。でも、おくみどりと山城茶は純粋な沖縄産の茶葉のみを使って作っていました。よし、この二つのどちらかにしよう!とじっと見つめながら、おくみどりと山城茶の薄い味を思い浮かべ、結局プレゼントする前に、自分で飲んでみようと決め、二つの紅茶を買いました。
 帰宅し、早速封を開けた瞬間に「おや?」・・・開封した時のふわっとした紅茶の香りがしない。そして、お湯を注いだ時の湯気と一緒に立ち上る香りもない・・・。やはり、紅茶の国の力を借りてブレンドしないとだめなのか・・・。「琉球紅茶買って来たから飲もう〜」とウキウキしながらお茶を淹れ、一口飲んだとたんにし〜んと黙り込んだ私に「紅茶と思わないで、番茶と思ったらいいんじゃない?」と主人のフォローが入り、なんとか気を取り直した私でした。その後、友達に飲ませ、両親にも飲ませましたが、やはり紅茶とはわからず、番茶のような味という感想でした。
 余談ですが、先日近所のお茶屋さんで「おくみどり」というパッケージのお茶が目に入り、まさか?あのおくみどり?なになに〜?!と思い、表示を見ると「鹿児島産」と書いてあるではないですか?「え!だめでしょ〜、真似っこしたら〜!」とカンカンになりつつ、試飲させて頂くと、当然と言ったら当然ですが、さすが、鹿児島のお茶、とってもおいしいのでした・・・。でも、でも、やっぱり、「おくみどり」という名前は譲れない!「おくみどり」は沖縄のお茶なのだ!と心の中で思いながら帰りました。
 沖縄の緑茶&紅茶、おいしくなってね〜!

2/24/14

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