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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

120.長寿日本一

 少し前のことですが、長い間、長寿日本一の座に君臨していた沖縄の平均寿命が日本一ではなくなったというニュースを聞いたとき、私はとてもショックを受けました。なんていうのでしょうか、古き良き風習や、年中行事や、祖父母を大切にする心や、知らないこどもをきちんと叱ることや・・・そういういろんなことが、全部崩れてしまいそうな、そういう危機感が私には浮かんだのです。健康ではいられない生活習慣は、心の豊かさや人間関係にも悪影響がでるのではないかと思うのです。まあ、学者ではないので思っているだけですが・・・。
 実は私、「長生きしそうだよねえ」とよく言われます。それは私がのんきでストレスもなさそうに見えるし、勝手だし好きなことを言って好きなことをしているからなのですが、私自身は「そんなに長生きしない」と思っているのです。ぜんそく持ちだし、こう見えてもストレスで胃潰瘍や頭痛がひどかったこともあるし。でも、長生きできない理由は私だけのことではないのです。これもまた学者ではない私の勝手な意見ですが、世の中全般として私たちの世代からは70代くらいまでしか健康に生きられないのではないかと思うのです。特に都会で育った私みたいな人間は・・・。私たちは小さいころから着色料や化学調味料や添加物にどっぷり浸かった食品を食べているからです。ケンタッキー・フライド・チキンやマックが日本中にできはじめ、買い物は商店街からスーパーへ移行し始めた時代・・・この、小さいころからの添加物などの蓄積で90歳近くまでまで生きられるわけがないと思っているのです。あ、でも、私は同世代の人たちより悪いものの蓄積は少ない方だ!なぜなら、うちは貧乏で駄菓子屋さんやスーパーでお菓子を買えなかったのでした。友達と駄菓子屋さんに行ってもお金がないから見ているだけ。遠足の前の日だけはかろうじて買えるのですが、この駄菓子屋のおばちゃんがものすごく怖くて、大きな声で「この飴を2個ください」など、きちんと言わないと売ってくれなかったのです。今となってはあれはしっかりとした子に育って欲しいというおばちゃんの愛情だったのかなと思いますが、当時は怖くて怖くて駄菓子屋の買い物も苦痛でした。話がそれましたが、だから私はもしかしたら100歳まで生きられるかも?
 沖縄の長寿の話でした。なぜ、長寿日本一ではなくなったか・・・やっぱり、これもファストフードの習慣も一因だと思います。前にも書きましたが、沖縄はおじいおばあが何の抵抗もなくファストフード店に入るし、本土よりもはるか前からA&Wなどのファストフード店があったし、ポーク缶はじめ、アメリカナイズされた食べ物が普及していたのだから、その影響が今出てきてもおかしくない。いずれこうなることはわかっていたことですが、それでもやっぱり、沖縄大好きの私は残念でならないのです。
 そんな今日この頃、46歳の私は自分の体調も気になりだしました。20歳のころとほとんど体重は変わらないのに、ぽよぽよしているし、足がものすごくむくんで苦しい。これは運動不足と食べ過ぎかも・・・と思い、沖縄滞在中にコンビニで食料を調達するのをやめようと思って、パレット久茂地の食堂に行ったら、低カロリーのメニューが目に留まりました。これはまさしく「長寿日本一・奪回」の意思!いいぞ沖縄!その調子だ!よし、私もこれを食べてみよう。ということで、ヘルシーメニューを注文。もずく入りじゅーしー・アーサー汁・ミミガー・クーブイリチ・おから・かぶの酢漬け・きびなご酢揚げ、これで503カロリー。勢い余って注文したのはいいけれど、好き嫌いが多い私はおからも酢の物も苦手で、食べるのに四苦八苦でした。考えてみれば、私は体にいい食べ物が苦手なのです。芋・栗・豆・酢・大豆・・・楽しい老後を過ごすためにはやはり、この偏食を直さないとだめですね。
 とにかく、沖縄の中でも 、こうして「長寿日本一」ではなくなったことを悔やんで、どうにかしようという試みがあることに、とてもうれしく思いました。長野県ではご長寿ランキングのワーストに近かったのに、地域ぐるみで改善に取り組んで今は上位になっている地域があるという話を聞きました。沖縄も、「長寿日本一・奪回」に向けて、頑張ってほしいです。私も偏食直して「100歳まで元気に過ごして、ぴんぴんころり」を目指します!

11/18/13

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