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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

116.うちなーむん

 沖縄旅行のお土産と言えば、ちんすこう・紅芋タルト・マンゴー・島らっきょ・海ぶどう・泡盛・琉球ガラスなどが代表的ですね。私も初めて沖縄に行ったときは、ちんすこうと琉球ガラスとハブ酒を買って帰りました。2回目、3回目になると、シージャーキーやTシャツや本など少しずつマニアックになってきました。この時買った「おきなわキーワードコラムブック」という本がとっても面白くて、沖縄にどんどんはまっていく私に拍車をかけたように思います。その後も私の部屋は沖縄の物がどんどん増え続け、本は、絵本・沖縄戦・歴史・カフェ特集・そば特集・わらべうたやかるた・・・といろいろなジャンルの展開を見せています。もちろんCDも民謡からハードロック・ピアノ・オルゴール・・・と様々です。Tシャツも、ものすごい枚数で、「いったい何枚、沖縄柄のTシャツ持っているの?」と驚かれたので数えてみたら、ざっと50枚はありました。その他、四竹・三板・クバオージ・クバ笠・パーランク・締め太鼓・三線・指笛、カラカラをはじめ様々なやちむんの食器・やちむんのペンダントやボタン・・・家中探したらお店が開けるくらいのうちなーむんがわんさかあるのです。Tシャツはもうしまうところがないし、着ていないものもあるくらいだし、収入が減ったということもあるので買わないことに決め、5年前からは手ぬぐいを集め始めたのですが、これもまた、在庫が溜まっている状態です。
 いくら琉球舞踊のお稽古だけに行っているとは言え、何か買いたくなるのですよねえ、うちなーむんを。で、最近は切手を買っていたのですが、手紙を書くことが減ったので切手もなかなか使わない・・・。そして踊りの道具や着物を買わなければならず、これが私にとっては高額なのです。正絹ではないにしても紅型の着物1枚・男物の着物2枚・どぅじん・かかん・扇・四竹の笠などなどもはや、お土産などという領域ではないうちなーむん。金欠なので手ぬぐい一枚も買わずに帰ることになるのですが、それでもやっぱり、お稽古の合間に、お土産をぶらぶら見たいのです。
 一昨年、沖縄柄の晴雨兼用傘を見つけたのですが、長傘でしかもUVコーティングされていなかったので諦め、今年は藍染でイリオモテヤマネコ柄のがま口ポーチに心惹かれているところです。そして、先月発見したのはなんとビニール傘。四竹の笠の柄なのです。私は5mほど離れたところからしばらく観察していたのですが、その傘に興味を示す観光客は、なぜか全くいないのです。だ〜れも寄り付かないその傘に、静かに近づきしばらく眺めた私は「買っちゃおうかな」と一瞬思ったのですが、いやいや、これはビニール傘だ、エコじゃない。いくら私が沖縄好きでもエコじゃない物は買ってはいけないのだ!と思い直して、写真だけ撮りました。でも「私が世界で一番沖縄が好きなのに、誰かが買ってこの傘をさしていたら、すご〜くムカッとする。だって私の方が沖縄が好きなのに!」という気持ちと「ビニール傘は使わないエコ宣言」をしている気持ちがぐしゃぐしゃしながらその場を去ったのでした。
 ああ、あの傘が普通の傘だったらなあ・・・と残念に思いつつも、待てよ、いくら普通の傘だったとしても、それを雨の日にさして歩く46歳がいてもいいのだろうか?と考えたとき、私は「自分はもう大人なのだ」と強く思ったのでした。46歳の私にふさわしい、紅型が上品にプリントされたUVコーティングの晴雨兼用折り畳み傘、どなたか作ってくれませんか〜?
 私にぴったりのうちなーむん探し、今月もしてきます。

07/10/13

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