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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

107.台風

 今年は沖縄に大きい台風が立て続けに来ましたね。私は楽しいことがあると台風を作ってしまう体質 なので(「台風体質」参照)、天気予報で「台風発生」と聞くと、「あれ? 私何か楽しみにしていることあったっけ?」と、考えてしまいます。今年も台風が発生する度に沖縄の 知り合いからは「もしかして、あの女、沖縄にいるんじゃないか?!」と疑われていたようです。 台 風が来ると思い出すのはやはり、「台風体質」に書いた体験が一番なのですが、3年前に久米島で遭遇 した台風も負けず劣らずの台風体験でした。
 この久米島の台風は、ちょっとさまよっていたので、飛行機の着陸が宮古島になるかもしれないとい うフライト条件付きの出発でした。宮古島でもいいよねと、のんきに飛行機に乗り、気分は半分以上宮 古島だったのですが、嵐の中、飛行機は無事に久米島に到着してしまい、台風も久米島に向かってきた のです。今年の台風が「最大級」と言いますが、あの久米島の台風も、最大瞬間風速65キロメートル だったはず・・・。普段は離島の台風ニュースなんてめったにやらないのに、関東のニュースでも流れ るほどの台風で、ダイバー仲間から「久米島の台風すごいらしいけど、まきちゃん行ってるんじゃない の〜?と思ってメールしてみました〜。まさか、行ってないよね。」というメールが来たので、「久米 島です」と返信すると、私の台風パワーに恐れおののいていました。
 とにかくこの台風は強烈で、傘を開こうと思ったらビニールが目の前からシャッと魔法のように消え る、歩いていても宇宙遊泳のように(したことないけど)ふわっと浮かぶし、はぁ〜ホントに何もでき ないなあと思ってはいたものの、夜のうちに行ってしまうのだから、明日は観光かななんて思って寝て いたら、ホテルの非常ベルが鳴り響いたのです。なんだなんだと思っているうちに、ガラスが割れる音、 そして停電・・・。それでも、まあ、夜だから停電しても同じだなんて思っていたらとんでもない!停 電はこの後35時間も続いたのでした。
 朝起きて、まだ風が強い中(台風の速度が遅くて天気は悪いまま)、ちょっと散歩してみたらびっく り!ホテルの窓ガラスは割れ、プールサイドの石造りのシーサーの首は取れ、なんと、駐車場に置 いてあったレンタカーが、風でひとかたまりにぐぐっと寄せ集められてぶつかり合い、フロントガラス が割れたりバンパーが壊れたり、悲惨なことになっていました。近所に一件だけあるコンビニは自家発 電装置があるとのことで、立派に営業しているのですが、長蛇の列!店に入るまでに軽く1時間はかか りそうでした。ホテルは自家発電装置もなく、朝はバナナ、昼はレトルトカレーが配給され、夕飯は出 ないので、空いている居酒屋に行きました。これがもう、楽しいいひとときで、三線を弾かせてもらい 盛り上がり、「明日もおいで〜」と言われ、るんるんしてホテルに帰ると、35時間停電なので当然、 真っ暗。さすがに35時間停電ともなるとうんざりしてくるものです。
 さて、次の日の朝もバナナの朝食を食べて、いつまで停電なんだろうと思いつつも、天気は良くなっ てきたので動き始めたバスに乗って、空港まで行ってみました。すると、電柱がばたばた倒れているで はありませんか!飛行機も船も欠航で那覇から工事の人も来ないから停電は直らない・・・。ホントに 悪夢のようでした。それでもバスに乗ってちょっと気分転換になったし、晴れてきたのでビーチで貝拾 いを楽しめましたが、「こんなことになるなら、飛行機が宮古島に着けばよかったね」なんて話してい ると、なんと、次の台風がやってきて、宮古島が大変なことになり「あれ?やっぱり宮古島でも同じか ・・・」と笑っているうちにこの台風も久米島に接近!停電が直り、スタッフはプールサイドの掃除な どを始めたところだったのですが、だんだん風が強くなり、スタッフは掃除をやめ、ホテルは台風の残 骸が残るまま次の台風を迎えることになり、私たちは楽しみにしていた居酒屋に行くこともできなくな り、次の日は空港で待機することになり・・・。
 これが、普通の人ならがっくりきちゃうのでしょうが、私は結構この35時間停電の台風体験、めっ たに味わえない貴重な体験として、楽しくお話しています。今年の大型台風で思い出した、久米島の台 風のお話、おしまい。

10/03/12

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