[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

 

いとうまきこ

おおきくなったら

 私は、保育士。
こども達に「大きくなったら何になりたい?」と聞くと、
「ライオン」とか、わけのわからないことを言います。
「ふう〜ん、立派なライオンになっとくれ。君ならなれる!」と、
言いつつ、自分は密かに、「りっぱなおばあになりたい」と、
こりゃまたわけのわからないことを思っています。
おばあのどこに憧れているかというと
強いところ、信念を持っているところ。
そこで、私の出会ったおばあについて書こうと思ったら
なんと、私はやさしいおじいに出会っていることの方が
多いことに、今、気がついたのです!
糸満ハーレーを見ていたら隣に座っていたおじいが
「お昼御飯食べてくるね」と、一度家に帰って
再びきたときに、私のために、ハーレーの日のお祝いのおかずを
お弁当箱に詰めて、持って来てくれたのです。

また、大好きなグスクを堪能しに、今帰仁城へ行ったときのこと。
まだ、車の運転がへたくそで、バスで移動。
8月の暑い日、後輩を連れ、今帰仁城までの長い坂を登り、
グスクを堪能した後、さて帰るか・・・と思ったら、
なんと、日曜は午後バスがなかったのでした。
ブロック塀が作る薄い陰に入り、途方にくれている私達を
近所の商店を営んでいるおじいが、店を閉めて
送ってくれたのでした。

おばあのパワフルな力は、やさしいおじいが支えているのかも?
私は、よく、「わがままだ」とか、「勝手だ」とか
「強い女だ」とか「パワフルだ」とか「ストレスを感じにくい」とか
「打たれ強い」とか「長生きしそう」とか言われますが
放っておいたら、間違いなく「立派なおばあ」になれそうではないですか?
夢を叶えるために足りないことは、
「沖縄に住むこと」と、やさしいおじいを見つけることかあ・・・。
おおきくなったら、立派なおばあになりた〜い!



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